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Staff interview

#04

片足の彼との出会い

ビジネス職

田久保 健太

Kenta Takubo

SECTION 01担当者プロフィールSECTION 02片足の彼との出会いSECTION 03「全員合格」への道SECTION 04オンラインでも手紙を送るSECTION 05「ユーザー」なんていないSECTION 06Distribute of wisdom

01. 担当者プロフィール

担当者プロフィール

- お名前:田久保 健太 / Kenta Takubo
- 組織名:H6 小中高BtoCプロダクトマネジメント部
- 入社時期:2007年 02月

02. 片足の彼との出会い

Quipper・スタディサプリへと僕がたどり着くまでには、2段階のきっかけがありました。

小学校の頃から友人に勉強を教えるのが好きで、ある日不良の友人にこんな相談をされました。「けんちゃん、おれ高校に行きたい」。当時中学生ながら、将来は学校の先生になって誰かの人生を幸せにしたいと思い、そのまま大学は教職がとれる学部を迷わず選びました。これが第1段階です。

2段階目は、大学のゼミで影響を受けて参加したカンボジアへのNGOツアーで出会った、過酷な環境で暮らす片足の少年との交流です。彼は片足と弟を失っていながらも、英語を教えると目を輝かせました。

平和に暮らしている自分が恥ずかしくなって、勉強する機会がない人、勉強さえすれば死なずにすむ人に、教育の機会を提供したいと強く感じ、「先生になるのではなく教育の仕組みを作りたい」と人生の目標が変わりました。

若いうちから自分が主体となって仕組みを作れると思い、前職はインターネット企業に入社しました。いつか教育事業を立ち上げたいと考えていましたがなかなかタイミングがありませんでした。

キャリアチェンジをしやすいポジションに変わったタイミングで、直接教育に携われそうで、世界にチャレンジできそうな場として、Quipper・スタディサプリの事業に加わりました。初出社の日が2017年1月16日で、センター試験の次の日でした。前の会社はエンタテイメント性が強かったので教育の話題が上ることはほぼありませんでしたが、ここでは「今年の英語は難しかった」というような話が飛び交っていました。「これだ!そういう話がしたかったんだ」と嬉しくなりました。

03. 「全員合格」への道

僕は2017年1月に入社し、3月1日にサービスリリースを控えたオンラインコーチングの担当となりました。

このサービスにおける僕らの提供価値は、志望校に合格できることです。そのため、このプロダクトのビジョンは「全員合格」という言葉に定めました。言い換えると、日本全国どこからでも行きたい大学に行ける、それを実現しながら生徒の成長を促す、ということです。それが、受験生向けのオンラインコーチングサービスだと考えています。

スタディサプリ・Quipperは地域格差や経済格差のハードルを超えて学びの“機会”を提供してきましたが、このサービスは機会の先の“効果”や“成果”を生徒と一緒に生み出すものです。そこから逃げずに「全員合格」に日々向き合っていきたいと思っています。

少し話はそれますが、この難題を実現するために、ビジョンの言語化にあたってわかりやすさや納得しやすさにはこだわりました。ビジョンのワーディングは圧倒的にシンプルでわかりやすく、関係者ではない人でも知っているぐらいのものが理想です。実際に今の「全員合格」というビジョンは、直接関わる人以外でも認知してくれている方が多いのではないかと思います。

僕が「全員合格」とだけ言い続ければ、組織が回り、受験生が幸せになっていくというかたちを思い描き、自律型組織を目指しています。

コーチング事業の長男としてサービスを世に放ちましたが、初めの半年は、ビジョンはあれど全ての生徒を合格に導く具体的なメソッドが十分とは言えず、改善を繰り返しながらの運営となりました。それからチームの皆で受験知識を突き詰め、合格の要素を因数分解し時期やステップに応じた指導ポイントを明らかにし、「何を」「どうやって」「やりきるか」というフレームにたどり着きました。やって当たり前のことをやりながら独自の強みを探しているうちに、ビジョンの実現に少しずつ近づいているように思います。

04. オンラインでも手紙を送る

コーチング事業の長男として、1年かけてようやくバージョン1.0と呼べるものになりました。まだまだやりたいことだらけで、生徒にも、まだまだ提供できることがたくさん残っていますが、蓄積された大学生コーチと生徒のやりとりの中で、いくつかの嬉しい兆しも見えてきました。

たとえば顔の見えないオンラインコーチだからこそ赤裸々に相談できる、という生徒の声があります。昨年の春にとある生徒から「親や友だちにはバカにされるので言えないけど、本当の志望校は◯◯なんです。コーチにだけしか言えませんが本気で目指したいんです」という手紙が届きました。

目標を赤裸々に具体的に宣言することは、コーチングをしていく上で重要なことなので、より多くの生徒とコーチがこのような会話をできるように、こうした関係を構築するコツを、これからもっと探っていこうと考えています。

とある大学生コーチが送った手書きのメッセージ(の写真)が生徒の心をつかんだこともありました。内容はたわいないものでしたが、生徒にとっては急激に信頼が高まる体験となり、その後のモチベートがとてもスムーズになりました。人間同士のコミュニケーションならではのエピソードからコツを発見し、また270人のコーチに展開していくサイクルで兆しを実力に変えています。

学習継続や学習量についても、コーチングの有無で約2.5倍の差がついたことは、嬉しい兆しのひとつです。しかしどんな生徒からも「Quipper・スタディサプリだからやりきれた!」と言ってもらうにはまだまだ足りないと思っています。教材と計画があり、それをやりきるためのコーチがいて、一人の生徒が成長するフレームはそろってきましたが、これからチャレンジしたいのは切磋琢磨する仲間やライバルの存在を感じられる仕組みを作ることです。現状のサービスだと、他の生徒の動向がわからず、なんとなく感じることさえできません。「受験終わったら遊ぼうぜ」と約束するような仲間もできないので、協調しながら互いを高めていくことができません。そこは、これから埋めていかなければいけない大きな要素かなと思っています。

05. 「ユーザー」なんていない

この組織は、ユーザーである中高生と遠いな、と感じる時があります。彼ら彼女らは、関心事や考えがひっきりなしに変わっていく存在です。そういう移ろいやすい生身の人間を相手にしていることを忘れたくないと思っています。今の高校生たちはいつ何をしているのか、何が悩みなのか、そういう情報をもっと取り入れ、敏感にならないといけません。運営者よがりのサービスになっていくのは、最も避けなければいけないことです。

事業の話をしているとついつい会員数や課金率や単価でものを語りがちですが、その中身は一人ひとりの中高生です。インターネットサービスでは利用者のことをUsersと呼びますが、我々が提供しているサービスにはUserはいません。何かの目的を持って学習しに来たStudentsと向き合っていきましょう。

そういった啓蒙のため、先日フロアに女子高生の等身大パネルを置きました。ミーティングしているときに高校生の姿が目に入り、「誰のために仕事をしているのか」を思い出してもらえると嬉しいです。

06. Distribute of wisdom

就活していた頃、人生の野望を聞かれたら「教育機会を世界中に提供することで世界征服をしたい」という言葉で語っていました。貧しい地域に生まれた子どもだって教育さえ受けられれば、地域を豊かにする活動ができるのかもしれません。教育が全世界に浸透すれば、正しくがんばった者が報われる世の中になるのではないかと考えていて、その野望は今でも変わっていません。

その過程ではオンライン学習やオンラインコーチングが力を発揮するはずなので、Quipper・スタディサプリにジョインして、野望に向かう入口に立てたと本気で思っています。

道筋はいろいろありますが、着実に歩いていけたら、近いうちにQuipper・スタディサプリのようなEdtech playerがいちばんカッコいい、そう思われるような時代がやってくるんじゃないでしょうか。

取材時期:2018年12月

記事中で紹介した事業(名称や内容含む)や人物及び肩書については取材当時のものであり、現時点で異なる可能性がございます。

スタディサプリの開発主体であったQuipper Japanは組織再編のため、2021年10月に株式会社リクルートに事業譲渡しています。

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