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Staff interview

#42

小1講座リニューアルの裏側。低学年ならではのユーザーインサイトを捉え、「楽しく学び続ける」ための初期体験を磨き込む

MVP

岡﨑 翔平

Shohei Okazaki

岡﨑 翔平
SECTION 01担当者プロフィールSECTION 02子どもの誕生を機に教育サービスに関心を持ち、SUUMOからスタディサプリへSECTION 031年半かけて実現したリニューアル。出して終わりではなく、その後の磨き込みが肝SECTION 04学習の成果が見えることよりも、学ぶことが楽しいと思えるユーザー体験を重視SECTION 05一人ひとりにあった最高の学習体験を提供し、楽しく学び続けるきっかけに

01. 担当者プロフィール

担当者プロフィール

- お名前:岡﨑 翔平 / Shohei Okazaki
- 組織名:小中高BtoCプロダクト開発部
- 入社時期:2020年 11月

2023年9月にリニューアルした、スタディサプリ小1講座。学習者である小学1年生や保護者のニーズにあわせてコンテンツやUI/UXを刷新しましたが、リニューアル後も裏側では細かなチューニングを続けており、多くの子どもたちに使い続けてもらえるプロダクトへと進化しています。このプロジェクトを牽引してきたのが、岡﨑翔平さん。リニューアルの検討から携わってきた岡﨑さんに、これまでの道のりを聞きました。

02. 子どもの誕生を機に教育サービスに関心を持ち、SUUMOからスタディサプリへ

Q:岡﨑さんがリクルートに入社するまでの経歴を教えてください。

岡﨑:私はリクルート以前から、一貫してWeb・ITサービスの企画・運営に携わってきました。ファーストキャリアは仲間と立ち上げたネットメディアの運営。その後メディアをバイアウトし、大手Webサービス企業に転職してマンガアプリのマーケティングやプロダクトマネジメント、事業戦略を担当していました。

Q:なぜリクルートへ転職したのでしょうか。

岡﨑:より多くのユーザーに、ポジティブな影響を与えられる人になりたかったからです。そのためには、これまで以上に大規模なプロダクトで自分の力を磨きたかった。リクルートは多様な事業を展開しており、それぞれに強いサービスを持っていますし、幅広い経験が積めそうだと思いました。入社当時は住宅情報サービスのSUUMOで注文住宅領域のプロダクトマネジメントを担当していました。

Q:SUUMOからスタディサプリに異動しているのはなぜですか。

岡﨑:きっかけは子どもが生まれたことです。SUUMOの仕事もとても刺激的だったのですが、自分が親になったことで、子どもの将来をより明るくするような事業・サービスに携わりたいと思うようになりました。そこで、リクルートの社内公募制度を活用して、スタディサプリの部門への異動を希望。小学生向けの講座を強化していきたいという事業方針と、私個人の思いがぴたりとハマって、2021年から現在の部門に所属しています。

Q:岡﨑さんのスタディサプリでの役割を教えてください。

岡﨑:スタディサプリには、大きくわけて学校に導入いただくBtoBのサービスと、家庭学習のツールとして個人に提供しているBtoC向けのサービスがあり、私が担当しているのはBtoC。その中でも小1講座の戦略検討・推進、プロダクトマネジメントを担ってきました。

03. 1年半かけて実現したリニューアル。出して終わりではなく、その後の磨き込みが肝

Q:では、岡﨑さんがMVPを受賞した「小1講座リニューアル」に関する取り組みについて教えてください。そもそも小1講座のリニューアルはなぜ行われたのですか。

岡﨑:実は、家庭学習サービス市場において利用人数規模が一番多いのは小学校低学年。これは、学年が上がるにつれて一定割合で家庭学習から学習塾へ移行していくためです。

その一方、リニューアル以前の小学生講座は、高校生向けにつくられたプロダクトをベースとしたものでした。しかし、小学生と高校生では学習アプリに求めていることが異なります。学習習慣やITリテラシーにも差があるのだから、最適なUIやコンテンツも違って当然。小学1年生やその保護者のニーズに寄り添ったサービスへと抜本的な刷新が必要だと検討をはじめ、1年半をかけてリニューアルしました。

Q:今回のMVPは、2023年9月に小1講座のリニューアルをして以降、ユーザーの活用率を大きく上昇させたことが評価されての受賞です。なぜこの取り組みが必要だったのでしょうか。

岡﨑:満を持してリニューアルしたものの、サービスの活用率が期待した水準に届かず苦戦していた時期があります。小学1年生やその保護者が求めているのは学力を伸ばすこと以前に、「楽しく取り組めること」「継続的な学習意欲がわくこと」「保護者の負担が少ないこと」など。そうしたユーザーインサイトに寄り添いながら「子どもが自ら学ぶサービス」へとリニューアルしたものの、実際にユーザーに使ってもらうことで初めて見えてきた課題もあった。それを特定・解消し、ユーザー体験を磨き込んでいくことが必要でした。

04. 学習の成果が見えることよりも、学ぶことが楽しいと思えるユーザー体験を重視

Q:具体的には、どのようにボトルネックとなる課題を特定したのでしょうか。

岡﨑:サービス利用を継続している人と、途中で利用をやめってしまった人の行動ログを比較し、差分に大きいポイントがないかユーザーフローに沿って調べてみました。

すると初回サービス利用に課題があることが見えてきました。途中で利用をやめてしまったユーザーは初回レッスンの途中で離脱している割合が高かった。また、ユーザーインタビューや解約者アンケートと照らし合わせてみても、初回レッスンのユーザー体験がボトルネックだと見えてきたんです。

そこで、初回レッスンでつまずいている要因を更に分解。課題はいくつかあったものの、「レッスンの内容が、プロダクトに慣れていない状態で受ける小学1年生には、やや難しい」ことが最も影響度が高い課題だと特定し、優先度高く解消していくことにしました。

Q:改善を進めるなかで、岡﨑さんがこだわったことを教えてください。

岡﨑:リニューアルのコンセプトに立ち返り、「いかに楽しく学び続けてもらうか」を重視しました。小学1年生は、学習成果以前に学ぶ楽しさを知り、学習を習慣化することが大切な学齢です。だからこそ、まずはスタディサプリに触れることが楽しいと思ってもらえるようなレッスン内容へと変更・修正しました。

エンハンスを進める上では、課題特定から打ち手を実行するまでのスピードを短縮することも意識。そのために採用したのが、職種混合チームで施策を検討・実行・検証するサイクルを素早く回し続けることです。データ、デザイン、コンテンツ、カスタマーサクセス…と専門部署ごとに分かれて対応するのではなく、目的を共にする仲間で小チームを編成しました。みんなが同じ場で情報を共有しあえるので目線が揃いやすく、今日決めたことを明日には実装できるようなスピード感で、一体感を持って取り組むことができたと思います。

05. 一人ひとりにあった最高の学習体験を提供し、楽しく学び続けるきっかけに

Q:岡﨑さんたちの取り組みによって小1講座はどう推移しているのですか。

岡崎:施策を実行後、ほどなくして初回レッスンの途中で離脱するユーザーが減少。それが影響して、ユーザーのサービス活用率が向上しています。

Q:今回のプロジェクトは、岡﨑さん自身にとってはどんな学びの機会になりましたか。

岡﨑:1年半をかけたリニューアルの検討からリリース後の継続的なエンハンスまで一貫して携わるなかで、非常に多くの関係者に協力いただきましたし、大規模な投資を受けてプロダクトをグロースさせるのは、これまでにない経験でした。また、スタディサプリの経営ボードへの起案や進捗を報告する役割も私が担当。自分の仕事が経営のシビアな目で問われることは、緊張感がありながらも事業運営に必要な視点を学ぶという意味で学びの多い機会でした。

Q:最後に、岡﨑さんがスタディサプリを通じて実現したいことを教えてください。

岡﨑:私はこの4月から小学1年生だけではなく、就学前~中学生までの事業をグロースさせる役割を務めています。スタディサプリは、それくらい長い期間に渡って子どもたちに学びの機会を提供できるプロダクト。その視点で捉えると、今回のプロジェクトはあくまでも“学びの入口”の支援です。本質的には、学習者が自律的に学び続けられるような長期的な支援が必要。そのためにも、一人ひとりにあった学習体験を提供したいと思っています。

オンラインの学習ツールのスタディサプリなら、全員一律のカリキュラムではなく一人ひとりの個性や習熟度に合わせて学習コンテンツの提供も実現可能。自分にあった学習機会の中で、子どもたちが自分の好きなこと・得意なことを発見するきっかけを掴んでほしいです。

記事中で紹介した事業(名称や内容含む)や人物及び肩書については取材当時のものであり、現時点で異なる可能性がございます。

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