スタディサプリ講師になるきっかけ
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スタディサプリの立ち上げの際、予備校の同僚であった肘井先生(スタディサプリ英語講師)に、数学講師としてご指名いただきました。それなりの評価をいただきつつ、生涯で提供できる生徒の人数に限界を感じていた日々でした。進路選択を通じて多くの学校に関わり合いがあったリクルートが、1人1台のネットデバイスを手にする時代に、ネットインフラを通じ満を持して学習サービスに参入する、そのことに非常に興味を持ち、あまねく多くの生徒に、より低学年の内から、学習環境を提供できるわくわく感から、参画を決めました。
サプリの授業を通して伝えたいこと
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私は、わかりやすい授業が、必ずしもよい授業ではないと考えています。分かりづらい授業をすべき、ではなく、学習者に思考することを要求する、という意味です。ただ単に発問し考えさせる、ではなく、これってどういうことなんだろうね、という、声にならない声がけです。そこからいい意味の疑問、もっと知りたいという欲求を生み出し、自律した学習者として巣立ってほしい。すべてを与えられれば、学習者はそこで満足し、成長は止まります。どこまで伴走し、どこで背中を押して送り出すか、それを考えて授業を作っています。
スタディサプリを受講いただく生徒さんには、私が授業を通じて何を伝えたいのかを読み解き、それを次の学習に活かしていただきたいと思います。またそういった授業にすることは、スタディサプリを利用いただく学校の先生の、生徒の成長を願って行う全力のご指導を汚すことなく、補完的な役割を果たし、先生の元 にお返しするために最低限必要なことだと思っています。
学習者の皆さんへ
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サプリメントは、薬ではありません。何かが起こったときの対処として一時的に摂取するのではなく、目的に応じる形で日常的に摂取いただくことで、じわりと効果が現れます。スタディサプリもまた、生徒や学校の先生の様々な学習の場面に常に寄り添い、利用いただける存在でありたいと思います。できる、わかる、を目指すのではなく、そのプロセスを苦しみながら楽しむことで、新たな気づきが得られ、それが想像もできない大きな成長につながります。その成長を願いながら、これからも画面の向こうのあなたに問いかけます。