学習者の皆さんへ
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みんなは、夏虫疑氷(かちゅうぎひょう)ということばを知っていますか? これは中国で生まれた故事成語で、「夏の虫は氷があることを疑う=見識が狭い」(ものごとをよく知らない)ことのたとえです。
この言葉を知ると私たちは、「ものごとをよく知らないのは恥ずかしいことだ、頑張って勉強しよう!」と自分を奮い立たせるものです。昔から言葉を学ぶ人は、ただ言葉を学んだのではなく、その言葉が使われてい る物語を通して、考え方や生き方をも学んできたのです。
こういうところが、国語という科目のいちばん大きな特徴だと思っています。私たちが言葉を学べば学ぶほど、私たちの頭の中がどんどん豊かになり、多様な価値観が生まれるのです。そして、言葉を勉強するからこそ、自らの意見や意思を頭の中で整理し、表現することが可能になるのです。
私は幼い頃アメリカに住んでいたため、日本語が苦手で自分の思いを自分の言葉にできず苦しい期間がありました。自分のことを自分の言葉で話せないということは、自分を失ってしまうことでもあります。生徒のみんなには、そういう時期が少しでも減らせるように授業をしています。また、小学生の限られた期間だけではなく、大学入試にまで必要な思考力を詰め込みました。
現在いろんな理由で塾に通えない子がいると思います。もっと学びたい!と思っているみんな、スタディサプリならインターネット環境さえあれば、平等に勉強できます。そういう機会が与えられたことを嬉しく思います。みんなでいっしょに、楽しんでかんばりましょうね!