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Staff interview

#31

「物事を進めること」に対して貪欲な姿勢で複数のプロジェクトを円滑に推進

MVP

宮島 静帆

Shizuho Miyajima

宮島 静帆
SECTION 01担当者プロフィールSECTION 02意見を交わしながらもの作りを進める楽しさが原体験SECTION 03「これをやれば進む」なら、どんどん進めてしまおうSECTION 04案件はプロダクトの一部、全体の中の立ち位置を常に把握SECTION 05同じ案件が一つとしてなく、変化する状況の中でチャレンジを継続

01. 担当者プロフィール

担当者プロフィール

- お名前:宮島 静帆 / Shizuho Miyajima
- 組織名:まなび社会人・語学プロダクト開発部
- 入社時期:2019年 06月

スタディサプリENGLISHでは、常にさまざまな案件が並行して進んでおり、その内容も技術開発案件からカスタマー対応が必要な事業案件など多岐にわたります。案件の背景にある思想やゴールを踏まえ、それぞれ異なるアプローチを取りながら円滑にプロジェクトを推進してきたのがEnglishテクニカルPMGの宮島静帆さんです。今も複数のプロジェクトを進行中の宮島さんに、お話を伺いました。

02. 意見を交わしながらもの作りを進める楽しさが原体験

Q:今のお仕事について教えてください。

宮島:スタディサプリENGLISHのテクニカルプロダクトマネージャーを担当しています。具体的には、企画サイドとエンジニアの間に立ち、もの作りをする上で何をしたいのか、そのためにどういう仕様にしていくのかを聞き出し、内容を詰めていく役割をしています。

Q:入社前はどのような仕事をなさっていたのですか?

宮島:私は新卒で信託銀行に入社し、社内SEを経験しました。ベンダーコントロールが主な業務で、「何をやりたいのか」「何をしなければならないのか」を交通整理するという経験が今に生きている感覚があります。
その後、もっといろいろなことを知り、いろいろな状況に耐えられるような人材になりたいと考え、経験を積むためにITコンサルタントの会社に転職しました。そこで一通り経験を積んだ後、腰を据えてサービスの提供に携わっていきたいと考えて転職してきました。あまり海外に行った経験がなく、自分の英語力に危機感を抱いていたことも理由の一つです。

Q:特に技術的な仕事にこだわりがあったという感じではないのですね。

宮島:私はデザイン学部の出身です。学生時代に一番楽しかったのが、ああだこうだと意見を交わしながらモノ作りを進めていく過程でした。その観点で、何か物事を進められること、経験が積めそうなことを重視し、それほど絞らずに就職活動をしていました。

03. 「これをやれば進む」なら、どんどん進めてしまおう

Q:今回MVPを受賞した理由として、「休眠施策」「Adaptive案件」「日常英会話の停止」など複数のプロジェクトを円滑に進めていった「総合力」が評価されたと伺っています。それぞれどんなプロジェクトでしょうか?

宮島:まず休眠施策は、ガバナンス対応という位置づけのプロジェクトです。有効な契約がある状態で一定期間以上学習をしていない人に対して、解約手続きをご案内する施策です。
一方Adaptive案件は、TOEICコースに新機能を追加するものでした。「この人はこの問題を解いたらスコアが上がるはず」という推測に基づいて出題する機能を導入したんです。

最後は日常英会話の停止です。これはスタディサプリENGLISHで一番最初に生まれたコースでしたが、その後にできたTOEICコースやビジネス英会話コースとは異なる専用のシステムで稼働していました。リリースを優先し、走りながら変えていった部分もあったため、保守しづらい部分があり、新たなシステムに切り替えることになりました。これはまだ進行中の案件で、私は主にお客様へのご案内方法やシステム切り替えにあたって必要な解約のシステムなどを洗い出す部分を担当しました。

Q:一言では言い表せないほど多岐に渡っていますね。これは、どこかからボールが飛んできたり、一塁と二塁の間に落ちているボールを取りに行くよう言われたのでしょうか。

宮島:気付いたらやっていた、というのもありますが、そもそも自分は「これをやらなければ先に進まないよね」という課題をそれほど苦にしない方です。むしろ、「だったら、これをやれば先に進めるよね」というモチベーションの方が強く働きます。先に進めるために必要なことをどう簡略化し、自分の中だけでなく関係者も含めたコストを最小化しながら進められるかに取り組んできました。それが今回、総合力として評価していただいたところなのかなと思います。

Q:特に苦労された案件はありましたか?

宮島:それぞれ、「この案件は、ここまでエンジニアに任せても大丈夫だろう」とか、逆に「ここはもうちょっと自分が案件に深くかかわった方が、よりスムーズに進めることができそうだな」と自分なりに判断し、それぞれやり方を変えて取り組みました。

中でも苦労というか、手がかかったものを挙げるとすれば、Adaptive案件だと思います。既存のシステムに新機能を追加するのはよくあることです。ですがこの機能は、既存のシステムと思想が異なっており、まったく別のアプローチをしなければいけなかった点が一番大変でした。

具体的に言うと、今までのスタディサプリENGLISHは、基礎学習から実践問題まで幅広いコンテンツから選択ができるものでした。これに対しAdaptive講座は、大量にある問題の中から、一定のロジックに基づいて、今のユーザーの能力よりちょっとだけ上の問題を選び、「あなたはこれをやってみてはどうでしょう」と提案するタイプのものです。問題の出し方が異なるためUXも変わりますし、データ構造も変えなければなりません。

そこで、どういう実現方法があるか、アイデアを持っていそうな人に頼りました。それ以降の業務、たとえばコミュニケーションや承認フローなど細かなタスクを私がやっておくので、実現方法を考えるところに集中してほしい、というやり方を採用しました。自分がどこまで入り、どこからは任せるかをしっかり考えたところが、一番のポイントだと思っています。

Q:この案件はどのくらいの規模で、どの程度の頻度でコミュニケーションを取っていったのでしょうか。

宮島:開発や直接的に案件をリードする企画も含めると20人くらいでした。基本的にエンジニアとは週一のペースで、別の人たちとは隔週で、という具合に決めてはいましたが、その都度相談する必要が生じたため、ほぼ毎日、何かしらコミュニケーションを取っていたと思います。

中にはそれまでの事情を知らない人もいる中での案件だったため、私としては、「誰に、どこまで、どう説明してもらうか」といった采配の部分に一番気を遣いました。説明を受ける側も理解力の高い人が多かったため、助けられながら進めた案件でした。

Q:コミュニケーションを取り、説明していくときに心がけていたことは何でしょうか。

宮島:どうしても議論が発散しがちになるため、「今日はここまで決めよう」と、会話のゴールについては精度を上げて話すようにしていました。もちろん、ある程度のフェーズまでは議論が発散してもいいのですが、それでは何も進まないぞという段階に来たら「じゃあ、もう決めてしまいましょう。もしこの場で決められないまでも、いくつか案を出すところまではやりましょう」と示し、仮説を作り、実行し、修正しながら進めていきました。

Q:そういったやり方はどこで学んだのでしょう。

宮島:前職での経験が大きいと思います。お客様先に行き、いろんなことをガシガシ決め、決められた時間の中でとにかく成果物を出すことが仕事でした。高速に合意を形成するために「この人にはネゴっておこう」「この時にはここまで決められそうだから、ここまでやっておこう」といったことを話し合っていった経験を呼び起こしつつ進めていきました。

04. 案件はプロダクトの一部、全体の中の立ち位置を常に把握

Q:この案件をこなしつつ、他の案件も同時並行でこなしていったんですよね。

宮島:時期が一番重複していたのが休眠施策でした。このプロジェクトでは、基本的にやりたいこと、押さえなければいけないことをざっくり理解した上で大きな方針を示し、早々に意思決定を進めていきました。

一方細かい仕様に関しては、思想ややりたいこと、前提条件を示した上で、ほぼエンジニアにお願いする形で依頼し、「妥当なスケジュール感を教えてください」という感じのコミュニケーションを取って進めていました。かなりコストを省略しながら進められたのが休眠施策だったと思っています。

Q:それは、この施策ではやりたいこと、やるべきことが決まっていたからですか?

宮島:そうですね。ガバナンス案件の特徴だと思いますが、何をやらなくてはいけなくて、何がだめなのかがはっきりしているので、打ち手を出しやすかった部分はあります。また、先にスタディサプリ側でリリースしていたものがありました。そこからあまり大きく乖離しないように、とはいえENGLISHならではのさじ加減を加えながらどういうアレンジができるかなど、考える材料がそろっていたのも大きいと思います。

Q:この横で、複数案件同時に進んでいたんですよね。

宮島:アンテナを張って、「何が起きているのか」「誰が何をどうやっているのか」といった情報をキャッチアップしつつ、「であれば、自分の案件はどういうところに気を付けなければいけないのか」を、自分なりに線引きをしながら進めていきました。もしわからないことがあれば聞くスタンスでした。

Q:オフィスに出社している場合なら、なんとなく横目で見ながら進められそうですが、テレワークでどのように進めたのでしょうか。

宮島:社内に「今、この案件はこのチームでこういうことをやっているよ」といった事柄を共有する場があるため、自分の中のキーワードに引っかかるものを拾いにいくようにしていました。私は完全に、経験値に基づいて自分が何をしなければいけないか、この先の自分の行動はどうあるべきかを考えるタイプなので、インプットを増やすようにしています。

また、案件はプロダクトの一部でしかありません。トータルでプロダクトが今どうなっているのか、そしてその中で自分が見る案件はどう位置付けられているのかを把握できないと、その先が見えてきません。ですので、常に「自分は今どこにいるのか」を振り返りながら進めました。もし「あ、迷子だな」って思ったら、情報が足りていないのかなと思うようにしています。

Q:参考にしてきた師匠、あるいは指針にしている考え方はありますか?

宮島:いろんな師匠がいます(笑)。また、私が一番気にしているのは「IPO」(インプット、プロセス、アウトプット)なんですね。すべてをひとつながりのものとして考えた時、気にしなければいけない領域はどこからどこまでが、その次はどこにつながっていくのかという視点を持たないと、作るものがどんどん崩れていってしまいます。そこは、いろんな師匠から吸収してきました。といっても、ある意味、当たり前のことしかできていませんが……。

Q:当たり前のことを当たり前にやるのが、一番すごいことだと思います。でも、ワークライフバランスは大丈夫なのでしょうか?

宮島:トータルで言うと、たぶんそんなに働いていないと思うんですよね。自分の中で常に、「このタスクはここまでがゴールで、その次にこれをやる」という具合にローテーションを考えながらやっているので。それに、デッドラインが厳しすぎるようなスケジューリングはしないようにしているので、私生活は削っていません。

Q:残りのプロジェクトはどんな感じなのでしょう?

宮島:日常英会話停止は、また開発が進んでいないステータスなので、現状はタスクはそれほど発生していません。

Q:案件ごとにやり方を変えていくのはいいのですが、「これはこういうアプローチでやろう」というのはどう決めたのでしょう。カンですか?

宮島:カンです(笑)

05. 同じ案件が一つとしてなく、変化する状況の中でチャレンジを継続

Q:では、今後取り組みたいことを教えてください。

宮島:個人的には、もっと学習体験の磨き込みを目にわかる形で示せる案件に取り組みたいと思っています。

Q:この会社、このプロダクトに携わることの良さはどんなところにありますか。

宮島:私自身、物事を定型で進めるのではなく、「進めること」に対して貪欲であることを優先して、案件によって好きにやり方を変えながら進めてきました。ですので、「進めること」にコミットし、どんどんチャレンジしていきたいという人にとっては楽しくやれる環境だと思います。

Q:転職の際、「いろいろな状況に適合できるようになりたい」と考えていたというお話がありましたが、今まさにそんな感じで、変わる状況への適合が求められるのでしょうか。__

宮島:IT関連は特にそうだと思いますが、同じ案件なんて一つもありません。成功例や成功パターンはある程度ありますが、それがはまる人もいれば、はまらない人もいます。そんな常に変化する状況の中で、物事を進めるにはどうしたらいいかを常に考えなければいけない、やりがいのある環境だと思います。

取材時期:2023年4月

記事中で紹介した事業(名称や内容含む)や人物及び肩書については取材当時のものであり、現時点で異なる可能性がございます。

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